守ってあげたい
「園バスロータリーにツバメさんが毎年のように巣を作っています。今年も最初の一つは早々にカラスに壊されましたが、二つ目は卵を抱くところまで来ていました。子どもたちも先生も毎朝幼稚園に来ると、園舎に入る前にまず一番に巣を見上げて「赤ちゃん、もうすぐ見れるかなあ」「今年こそはカラスさんに壊されませんように・・・」と祈る気持ちでいました。 | |
おかあさんかな |
ツバメさん、なにしてる? |
カラスが園庭に近づいてくると「さす股」を持って追い払い、土曜日午後からは案山子(会議用いすにビニール傘と捕虫網をくくりつけたもの)に見張り番をさせました。その甲斐あって月曜日の朝も無事、「あーよかった」と喜んでいたのも束の間でした。カラスの姿がやけに多かったある日の夕方遅く、もう陽は落ちていました。最後に園を出ようとしたI先生の悲鳴が!私も外に出てみると事件は既に起きていました。「ゴメンね。守ってあげられなくて」と呟きながら落ちた巣を拾い上げました。園児のみんなは「なんでカラスさんは壊しに来るの?」と聞きます。「なんでだろうねえ」としか答えられません。 | |
ざんねん・・ |
来年こそは守ってあげたい |
カラスにも自分のお家があって、そこにはかわいい“七つの子”もいるでしょう。これもあるがままの自然の厳しさとも言えますが、どなたかツバメの巣を守る良い智恵がありましたら、ぜひ園長に教えてください。何としても来年は守りきってあげたい、園児のみんなと一緒に赤ちゃんの誕生を見てみたいと思います。 |