怪我をしてみての思い
実はここ3週間、満足に働けておりません。今月8日の土曜日にアキレス腱を切り入院手術を受けました。今週抜糸し、あとは段階的に元の生活に戻していくことになっています。
装具を着け松葉杖をついて移動することがこんなに難儀なことだとは知りませんでした。また病院内だけですが車椅子も使い、初めての経験でいかに不便かが分かりました。
まず坂道や傾斜面を歩くのはとても不安定で、半歩ずつしか進みません。普段なら自宅から最寄り駅まで5~6分ですが、なんと3倍くらいの時間がかかります。また雨降りでも傘がさせません。僅かの距離なのに妻の運転に助けられたり、タクシーのお世話になったりします。最近は山用のアノラック姿で通勤しています。
駅など人の多いところでは“怖い”です。気遣ってくださる方も多く、エレベーターなどで声をかけてくださるととても嬉しい気持ちですが、逆に松葉杖をかすめるようにサッサ―と歩いて行かれたりすると思わず立ち止まってしまいました。また、院内の談話コーナーの椅子が出しっぱなしで、車いすの方が椅子を中に入れて道を空けないといけないようなこともあり情けない思いもしました。
前の職場では障がいをお持ちの方3人と一緒に仕事をしておりました。また、病気で手術したり交通事故に遭ったりした同僚もいました。いま自分がこのような状態におかれて初めて感じました。「本当にその方々の気持ちに寄り添った、思いやりある行動ができていたか?」
今の幼稚園でも体調不良や怪我や何か心配事があって思うように遊べない子どもたちや保護者や先生もいます。もっともっと本当の「思いやり」のある園長になりたい、そのきっかけとしたい今回の私の経験談でした。