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2013年06月28日

怪我をしてみての思い

実はここ3週間、満足に働けておりません。今月8日の土曜日にアキレス腱を切り入院手術を受けました。今週抜糸し、あとは段階的に元の生活に戻していくことになっています。
装具を着け松葉杖をついて移動することがこんなに難儀なことだとは知りませんでした。また病院内だけですが車椅子も使い、初めての経験でいかに不便かが分かりました。
まず坂道や傾斜面を歩くのはとても不安定で、半歩ずつしか進みません。普段なら自宅から最寄り駅まで5~6分ですが、なんと3倍くらいの時間がかかります。また雨降りでも傘がさせません。僅かの距離なのに妻の運転に助けられたり、タクシーのお世話になったりします。最近は山用のアノラック姿で通勤しています。
駅など人の多いところでは“怖い”です。気遣ってくださる方も多く、エレベーターなどで声をかけてくださるととても嬉しい気持ちですが、逆に松葉杖をかすめるようにサッサ―と歩いて行かれたりすると思わず立ち止まってしまいました。また、院内の談話コーナーの椅子が出しっぱなしで、車いすの方が椅子を中に入れて道を空けないといけないようなこともあり情けない思いもしました。
前の職場では障がいをお持ちの方3人と一緒に仕事をしておりました。また、病気で手術したり交通事故に遭ったりした同僚もいました。いま自分がこのような状態におかれて初めて感じました。「本当にその方々の気持ちに寄り添った、思いやりある行動ができていたか?」
今の幼稚園でも体調不良や怪我や何か心配事があって思うように遊べない子どもたちや保護者や先生もいます。もっともっと本当の「思いやり」のある園長になりたい、そのきっかけとしたい今回の私の経験談でした。

2013年06月05日

子どもたちの遊びについて

私の孫は1歳半ですが、鉄棒にぶら下がったり、でんぐり返りしたり、おしゃまで活発な女の子です。この子が大好きなキャラクターは“アンパンマン”、ゴルデンウィークには高知県の本場の“アンパンマンミュージアム”にまで行ってきたそうです。以前聞いた話では『小さな子供はまあるい顔に安心感をもって受け入れやすい』そうです。顔かたちも鼻もほっぺも全て丸でできている“アンパンマン”は嫌いな要素はゼロと言えます。私自身ももう少し丸顔の方がいいなと思っていますし、メガネも丸メガネに替えようかなと考えています。そういえば他にも“キティ”ちゃんも“くまもん”も丸丸丸ですね。
 ところで中山台幼稚園にはキャラクターものの遊び道具が一切ありません。朝一番、登園して来た子どもたちは“大型積木”“ブロック”木製の“電車・レール””“ままごと”で自由遊びしています。特につい昨日までの保育や生活が出てくるのが“大型積木”あそびです。今は先日見に行った阪急山本駅のツバメの親子の様子が子どもの心にくっきりと留まっています。それが積木で作った大きな巣のなかに入った赤ちゃんツバメのピーピー言っている姿であったり、親ツバメが巣のまわりをスイスイ、ぐるぐると飛び回る姿として表れています。「お腹がすいたよー」「おいしい!もっともっと」、「かわいい赤ちゃんねえ」「もっとがんばってエサをとってくるからね」などツバメの気持ちの表現となっているのです。先生はその子どもたちの様子を見ながら、どんな風に発展した遊びになっていくだろうか、園庭に出たらどんな発見・出会いのチャンスがあるだろうかと考えを巡らせています。
もしもキャラクターものの遊びがそこにあれば、子どもたちはいとも簡単に気をとられ、ふっと遊び始めますでしょう。しかし、それは子どもが自分から遊んでいるのではありません。キャラクターに遊んでもらっていると考えています。『子どもたちが自分から遊びをつくること』これが大事だと中山台幼稚園は考えております。

一度、幼稚園を見学にいらっしゃってください。子どもたちの普段の様子を是非ご覧になってください。お待ち申し上げております。