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2014年07月31日

「聞く力」

阿川佐和子さんの「聞く力」という本が売れたようですが、この「聞く力」とはインタビュー力のことで、今回お話しするのは人の話を「聞く力」についてです。
と言いますのは、先日小学校の先生と話していて、小学校への進学に際し、幼稚園児に一番身に着けてほしい能力がこの人の話を「聞く力」と聞いたからです。学習においても道徳面においても、人の話を聞くことが基本中の基本だからでしょう。
但し、簡単なようでこの人の話を聞くことは、大人でも容易なことではありません。恥ずかしながら、私自身家で家内から人の話を聞いていないとよく叱られます。
誰でも関心や興味があることであれば、人の話をよく聞きますが、そうでないことは家での私の如く「馬耳東風」になりがちです。
園児たちは、幼稚園での集団生活の中で人の話を聞く力を身に付けていきますが、これは先生の話だけを聞くことでありません。友達同士の会話も重要ですし、さらに言えばご家庭の食事や団欒の時の会話も非常に重要とのことです。尚、このことについては私も大いに反省し今後注意したいと思っています。

2014年07月22日

楽しいこと満載 お泊り保育

7月15日から16日にかけ年長クラスのお泊り保育が、お天気にも恵まれ能勢の一里松キャンプ場でありました。キャンプ場で過ごした15日の午後から16日の午前中の間に、園児たちが体験したことを列挙しますと、15日は、「入村式」「山登り」「川遊び」「魚つかみ」「夕食のカレー用の野菜切り」「田んぼでの泥んこ遊び」「カエルの観察」「串に刺して焼いたニジマスを食べる」、夜は「入浴」「夕食」後、「キャンプファイヤー」「インディアンとのお遊び」「ホタル狩り」。
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16日は「朝の挨拶」「体操」「朝食」の後、「オリエンテーリング(6カ所のポイントをクリアする)」「退村式」。やることの多さだけが価値あるお泊り保育ではありませんが、日頃経験出来ない様々な楽しい体験をして園児たちは大満足、生まれて5~6年あまりの人生の中で最も思い出に残る大イベントになったと思います。そして、園児たちの期待に応えるべく早くから企画し、準備をしていただいた先生方にも「花まる」を差し上げたいと思います。園児たちも先生たちもお疲れ様でした。

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2014年07月14日

旺盛な好奇心と知識

先日、通園バスの修理のためいつもとは違う色の代わりのバスを使ったところ、登園してくる園児たちから「なんで今日はバスの色が違うの?」と口々に聞かれました。
バスの色の違いは大きな変化ですが、このことだけに拘らず園児たちは少しでもいつもと違うことがあれば見逃さずその理由を聞いてきます。知識が少ない分大人にはない旺盛な好奇心を持っています。
そしてその園児たちの旺盛な好奇心に応えるために園児たちに説明することになりますが、この時の会話は大変大事に思います。なぜなら園児たちは好奇心があるので私の話を真剣に聞こうとし、この時の会話が知識や語彙が増える機会になると思うからです。
例えばこの通園バスの例でいくと、バスが変わった理由を説明するのに「いつものバスが故障したから」と説明しますと、何人かの園児は「パンクしたから?」と聞いてきます。「違うよ。エンジンの調子が悪かったので修理に出したんだよ」というようなやりとりになります。この会話で園児たちはバスの故障はパンクだけではないことを知り、また「故障」や「修理」という言葉を知らない園児にはその言葉の説明もしますので、語彙が増える機会になります。
さらに言えば園児たちは大人が考える以上に記憶力もいいです。特に好奇心から聞いた話は忘れないと思います。

2014年07月07日

インディアンからの手紙

先日、年長さんが外遊びから教室に戻ってくると、部屋の真ん中に巻物風の手紙が落ちていました。中身を見るとこんなことが書いてありました。

「私の名前はタイガー・ビリーだ。一里松の山奥にあるインディアンの森に住んでいる。君たちも一里松のキャンプ場にお泊り保育に来るそうだな。インディアンたちは毎晩歌ったり踊ったり楽しく過ごしているんだ。君たちがお泊り保育に来た時には、一緒にインディアンの森で遊ぼう。 ・・・(中略)・・・ タイガー・ビリーより」

s7.1プール参観年長、インディアン手紙 (22).jpg ただでさえ来週に迫ったお泊り保育が楽しみでならない年長さんにとって、この手紙(実物はすべてひらがな)を見て大興奮だったようです。前々回の「園長だより」にも書きましたが、大人でも子どもでも先に嬉しい事や楽しい事が待っていると頑張れるものです。もっと言えば生きる力や希望を与えてくれます。出来るだけ園児たちに楽しみや喜びを味わう機会を作りたいという願いを込めた先生方の苦心の策です。

尚、タイガー・ビリーはキャンプファイヤーの時に登場しますが、私が演じたかったこの役は演技力不足で他の先生に取られていましました。