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2014年08月26日

「コミュニケーション力」

「聞く力」、「生きる力」に続き今回は「コミュニケーション力」についてです。
最近、就活中の学生からよくこの言葉を耳にしますが、企業側が学生の「コミュニケーション力」を重視しているからでしょう。この場合の「コミュニケーション力」とはポジティブな会話、自分の考えをしっかりと相手に伝える能力やプレゼンテーション能力といった意味合いがあると思います。余談ですがそれ以前の問題として、電子媒体によるコミュニケーションが増え、顔を合しての日常的な会話が少なくなっていることが問題視されています。例えば日常的な会話が少ない職場では、必要な情報が共有されなかったり、職場の一体感が欠けたり、またメンタルヘルスに問題を抱える社員が増えたり、様々な問題が起こり易くなります。
この「コミュニケーション力」も幼児期から育てることが重要なことは言うまでもありません。集団の中で自分の思いを話せること、相手の話をよく聞くこと、幼稚園では普段からこのことを重んじた保育を行っています。園児たちが成人する頃には益々グローバル化が進み、この「コミュニケーション力」がより一層重視される世の中になっていることと思います。

2014年08月11日

「生きる力」

今回の「園長だより」は、前回の「聞く力」に続き「力シリーズ」の第2弾です。平成8年に中央教育審議会が答申した「21世紀を展望した教育の在り方」の中に、「生きる力」を育むことが教育の基本であると書かれています。
先日、宝塚の幼稚園の先生の研修があり、この「生きる力」とは何かについてディスカッションをしたところ、「豊かな感性や好奇心」、「子どもが主体的に遊ぶこと」、「自分の事が自分で出来る力」、「聞く力」、「自分で考え行動出来る力」、「心の柔軟性」等々様々な意見が出ました。私もそのディスカッションに参加していましたが、アメリカの作家レイモンド・チャンドラーの小説の中に出てくる「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」という主人公の有名な台詞を思い出しました。正しく生きていくには強さだけではだめで、優しさも必要であるということですが、教育という観点からすると、強さは「自立」、優しさは「協調性」になるのではないかと思います。
中山台幼稚園の保育方針は、『心身ともに明るく頑張る、集団の中で豊かに伸びる、進んで何事にも取り組む子ども』になってもらうことですが、この言葉の中にも「自立」と「協調性」が含まれています。