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2014年09月24日

「自然が育む力を大事にする」

この時期、園児たちは家の庭や近所で捕まえたカマキリやバッタを虫かごに入れてよく登園して来ますが、これは中山台幼稚園の特色保育の一つである表現保育の題材に使うためです。前々回の園長だよりにも書きましたが四季折々の生き物や草木をよく観察してその生き物や草木になったつもりで全身を使い身振りで表現することで、相手の気持ちに寄り添うことや表現力を身に付けることに役立ちますが、また同時に生き物や草木に興味を持ち、自然に関心を向けるきっかけにもなります。実際昆虫や花が好きな園児が多く、時々登園時に道端で見つけたかわいい花を私にプレゼントしてくれる園児もいます。
中山台幼稚園の園庭には南側に自然の地形を利用した長い滑り台のある斜面があります。その東側にも現在は使用していませんが園庭があり、ここには大きなくぬぎの木やとちの木が生え、秋にはどんぐりやとちの実が採れます。また昆虫たちも多い場所ですので、ここを整備して園児たちが安全に遊べ、園の中でも自然に接する機会を増やしたいと思っています。


2014年09月18日

「運動の秋」

9月も中旬になり朝晩はだいぶ涼しくなりました。中山台幼稚園では10月11日の運動会に向けたに練習の真っ盛りです。そんなわけで今回は「運動」についての話です。
在園児の保護者の方や公開保育にお見えになった方からも園庭でしっかり遊ばせてほしいとの話をよく伺います。特に小学校低学年までの幼少期は外で遊ぶことが大変大事だからということですが、今の子どもは残念ながら遊び場所のことやあっても近所に遊ぶ子どもが少ないなどの問題で外で遊ぶことが少ないと思います。
私は1956年の生まれですので半世紀も前の話ですが、私が子どもの頃は本当によく友達と外で遊びました。お陰様で今でも身体を動かすことは好きで代謝もいいため健康です。太陽のもとで思い存分遊んで身体を動かし、いい汗かいてお腹も空かし、ご飯もしっかり食べて早寝する。子どもの健やかな成長には欠かせないことではないでしょうか。これからも園児たちがしっかり外遊びが出来る環境作りに力を入れたいと思っています。

2014年09月06日

「四季の移ろい」

9月になって園庭では蝉の鳴き声の代わりにたくさんの虫の音が聞こえています。
そして2学期は夏から秋、冬へと大きく季節が変わるので、先日あった「9月のお誕生日会」では季節のことを園児たちに話しました。

中山台幼稚園ではそれぞれの季節を代表する生き物や草木を保育の題材にしています。例えばこの時期であればバッタやトンボをよく観察して、その絵や製作で表現します。またその生き物になったつもりで手振り身振りで園児たちにその生き物を表現してもらいます。これはなかなか難易度の高い保育ですが、自然に対する見る目や感受性を養い、またその生き物になることで、相手を思いやる気持ちを育てていくという幼児期の保育において大変重要な要素が含まれています。

私が「若葉がいいなあ、紅葉が綺麗だな」と四季の移ろいを感じるようになったのは実は40歳代半ば頃からでした。「自然はいいなあ、自然は大事にしないといけないなあ」といった感性を園児たちには私よりずっと早いうちから持ってもらいたいと考えています。