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「人間がツバメのガードマン?」

先週、中山台幼稚園のエントランスの天井のツバメの巣から5羽の雛鳥が巣立ちました。昨年は卵の段階でカラスの攻撃を受け雛鳥の誕生も見ることが出来ませんでしたが、用務員の小谷さんがカラス除けのスダレ(写真)を作っていただいたお陰で見事に巣立ってくれました。
私は毎朝そのエントランスで園児を迎えるため、毎日園児たちが大好きなツバメの観察をすることが出来ました。実際にこの目で見たことに加え、ネットで調べたツバメの生態について披露しますと
ツバメは遥か数千キロ離れた東南アジアから3月下旬から4月上旬にかけ日本に渡って来て、9月中旬から10月下旬に帰って行きます。(どちらが本拠地かわかりませんが) 行き帰りの道中は群れをなさず1羽だけで海面すれすれに1日に300kmくらい移動するそうです。普通は時速50kmくらいで飛びますが、最高時速は200kmくらい出るそうです。
ツバメは太陽の位置を頼りに毎年同じ巣に戻ってくるそうです。他の動物や鳥類にもある帰巣本能ですがすごい能力ですね。卵は1回に3~7個を生み、たいていは2回繁殖します。卵からの孵化は2週間、孵化した雛が巣立つのは約3週間です。
私が実際に目撃したことですが、ツバメは実に勇猛果敢です。ツバメの巣に悪さをしようとしたカラスを追っかけまわすところを何度か見ました。まさに大型の敵機を小回りの利くゼロ戦が迎撃するような感じです。ただ実際にツバメを守っているのは人間です。というのはツバメが駅や民家の軒先に巣作りをするのは、カラスなどの外敵が人間が近くにいることで近寄りにくいからだそうです。上手に人間も使い、ツバメは知力・体力ともに優れた鳥ですね。

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【カラスよけのすだれ】          【尾の短い方が巣立ったツバメ】
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