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「スキマの植物」

中山台幼稚園の男の子は昆虫好きですが、女の子は花好きな園児が多く、登園時に自宅の庭や道端に咲いていた花を持って来る園児や、外遊びの時に園庭に咲くタンポポなどを集めている園児がたくさんいます。昆虫にしろ花にしろ自然に関心を示してくれるのはいいことだと思います。私自身、趣味でバラの栽培をしていますが植物に関心があり、また土いじりをしていると何故か無心になれ喜びを感じます。

よくこんなところに草が生えていると感心することがあります。以前「ど根性大根」が話題になりましたが、コンクリートの裂け目などスキマに育つ植物を写真に撮って図鑑にされた植物学者の塚谷先生によれば、「広々した野原は植物にとってよい環境に見えますが、みんなによければそれだけ厳しい競争があり、厳しい競争をやりたくない植物にとっては実に過酷な環境です。一方、スキマは狭いけれどいったん生えたら光はとり放題だから無理に伸びる必要がないのでその植物にとってはいい環境です」とのことです。

続けて塚谷先生曰く、「人間も植物も生き物ということでは同じで、外から見た居心地でなく、自分自身にとっての居心地で選べば無理な労力をかけずとも伸び伸びと暮らせる世界が見つかるのではないですか」とのこと。子育てのヒントにもなる話でした。