確かに居ること(11月29日)
先月に中山寺の掲示板にあった言葉「竜や河童などはいると思えばいるし、いないと思えばいない」とあった。昔はその日の命でさえ、自然の脅威や病いの前には儚く頼りないもので、そんな時代の人々には竜や河童も見えていた。今はどうか。昔は不思議・不可能と思っていたことも、科学の力で解明され、便利で快適な生活が送れるようになっている。さぞ心も安らかであろうかと思うが、誰もそんなふうには感じていない。不安の連鎖に絡まっているようだが、かと言って竜や河童も見えていないようだ。
昨年、ブータン国王が来日された折りの被災地の子どもたちに向けての言葉
「龍を見たことがありますか?私は見たことがあります。龍とはみんなの心の中にいて“経験”を食べて成長します。だから私たちは日増しに強くなるのです。辛い経験も人を強くします。子どもたちよ、ひとりひとりの心に棲む“内なる龍”を強く育てましょう」
サンタへの手紙 サンタからの手紙
いま幼稚園の子どもたちの心の中には“サンタクロース”がいます。その他にも“どんぐり家族や名前もないけれど温かい落ち葉”“こりすのピョンやパナシ”などもいます。子どもたちの心はとっても大きいので、春の入園の不安や夏のプールやお泊りの勇気や運動会でふりしぼった根性も全部入っちゃっています。何と言っても一番大きいのは“ご家族”です。辛いことも嬉しいことも、安心して“経験”して行けるのは、ご家族がいつも心のまんなかに居られるからですね。
落ち葉への思い 家族への思い