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2012年06月27日

雲雀丘学園小学校との幼小連絡会(6月26日)

昨日、雲雀丘学園小学校にて本園ならびに雲雀丘学園幼稚園との3者で「幼小連絡会」が開かれました。出席者は小学校長・教頭と1年生担任教諭、両幼稚園長・保育主任と年長組担任教諭です。この連絡会の背景には、幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続が、今の教育界全体の一つの大きな課題となっていることがあります。「豊かな学びの継続的な展開」をどのように保障していくかという課題です。もう一つの雲雀丘学園ならではの強い理由として、「孝道」を根本義とした学園建学の精神のもと、幼稚園から小学校・中高等学校までの一貫した教育の徹底があると考えます。「感謝のこころ」「人を思いやるこころ」などを大切にし、「さわやかな挨拶」「きっちりした服装」「ルール・マナーを守る」という基本的なこと、当たり前のことを徹底していこうということです。同じ学園内なのだから、そのような人間教育は一貫してできていて当然と思われるかもしれません。しかし、努力と継続のないところには衰退・堕落への道があるだけです。教職員全員が貫徹の精神で日々精進して磨きをかけていく必要があります。昨日の会では具体的に「基本的な生活習慣」「正しい言葉遣い」「友だちへの思いやりのこころ」などについて情報交換し、双方の理解を深める有意義な会となりました。このような連携の場を継続的・計画的・有効に持つことが、幼・小・中・高一貫教育の雲雀丘学園としての強みでもあり、重大な責任でもあると改めて痛感した次第です。

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コーラスのお母様方「ありがとうございました」   お茶の所作をじーっと見て学ぶ

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公園の階段、一列に並んで降りる年少さん    ご高齢の方々との楽しい交流

2012年06月14日

未就園児「わくわく親子体験ようちえん」

今年は従来の「園庭開放」から「親子体験幼稚園」に名前も中身も模様替えしました。
今までは皆さんに保育室やホールをぐるーっと回ってもらい、それぞれのコーナー担当の保育者たちが遊びをサポートしていました。これはこれで楽しく過ごしていただけたと思いますが、今年は日常の保育により近い形とし、保育者との距離を近くし、園や先生の魅力を肌で感じ取って頂こうと考えました。
子どもたちには名札や参加シールカードを用意し、保育室でお名前をお呼びして「出席」をとっています。「ハーイ!」というお返事のときのちょっぴり恥ずかしそうなお顔!かわいいですね。保育者たちも名札をつけました。お気に入りの先生の名前と顔を覚えてもらえたら嬉しいです。
先週は「ミックスジュース体操」をやりました。体を大きく思い切り動かすと、そのあとの子どもたちはずっと心が落ち着いた様子に見えました。7月7日はプールに入って水遊びをします。まだ梅雨明け前で空模様が心配ですが、万が一、雨でも楽しい遊びを準備してお待ちしております。

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2012年06月13日

お誕生会のお話し

今日は6月生まれのお誕生会です。会のはじめに園長から子どもたちに少しばかりお話しする機会があります。
先月は「母の日」に因んで「お母さんに今日だけではなくて、毎日、ありがとうって言いましょう」、今月は「お父さんにも毎日、ありがとうって言いましょう」とお話ししました。
さらに続けて今月は「おかあさんとおへそ」についてです。
「みんな、おへそはありますか?何のためにおへそはあるのでしょう?
お母さんのお腹の中で、みんな最初はちっちゃなちっちゃな赤ちゃんでした。『もういいよ』『おギャー』と生まれるまで長い長い時間がかかりました。その間、おへそはとっても大事なものでした。さて、この話しの続きはお家でお母さんに聞かせてもらってください。これで園長先生のお話しは終わります。」
みんな「えー?!」の声。答えを期待していた子どもたちですが、お母さんとお話しすることを宿題にしました。また、来月のお誕生会でお話ししましょうね。
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2012年06月08日

宝塚東高等学校3年生の授業に参加して

先日(6月4日月曜日)、宝塚東高等学校の2時限目の授業に参加してきました。
従来から、高等学校の生徒たちが夏の一日午前中だけ、「ふれあい育児体験」として幼稚園を訪問し、子どもたちとの遊びを共にしてくれていました。去年はアメリカンフットボール部のごつい体の男子生徒がちっちゃな絵本を読んでくれている姿がとても印象的でした。
今年は高校からの要請により、「体験の事前学習」として、2日各1時間の授業を行なうことになりました。私としては、これも地域とのつながり・次世代育成支援のたいせつな仕事だと考えてお受けしたのですが、いざ準備に取り掛かって大いに反省いたしました。大事な2時間をいかに生徒たちにとって有意義な中身のものにするか?大問題でした。教科書「発達と保育」を読み、文科省の「幼稚園教育要領」を再確認し、雲雀丘学園創立30周年記念誌を繙いたりして授業の準備をしました。大したことも出来なかったのですが、学校の先生たちの大変なご苦労の一端が分かったように思います。その甲斐あってか、こころ優しい生徒さん20人は熱心に話しを聴いてくださり、質問にも積極的に考え答えてくれました。感謝します。

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さて、今回のなかで一番わたしにとって有益であったのは、安岡正篤著「人間学のすすめ」(福村出版株式会社)に出合ったことです。そのなかで30ぺージからの「人間の本質的要素と附属的要素」という箇所は授業にも活用させていただきました。以下、少し引用させていただきます。

「たとえば木でも、根とか幹とかいうものは、これがなければ木は成り立たぬ。これがあることによって枝葉が伸び、花が咲き実がある。だから、根・幹は木の本質的要素です。それに対して葉であるとか花であるとかいうものは、いくらきれいであろうがいくら旨かろうが、これは附属的要素であります。
それでは(人間の)本質的要素というものは何かというと、それは徳とか徳性というものです。平たく言うならば、人が人を愛するとか、人に尽くすとか、人に報いるとか、あるいは清いとか、あるいは真面目である、質実である。数えあげればきりがありませんが、それがなくたったら人間であり得るかどうかと考えれば直ぐ判る話です。たとえば人が人を愛さない、人のために尽くさない、人から何をされても報いることを知らない、不潔である、不真面目である、というようなことになったら、これは人間ではなくなるのですね。
それに対して知識だとか技術だとかいうものは、あればあるほど結構だけれども、なくたって人間たることにさしつかえはない。」

こんな内容のことを話しつつ、幼児教育はこの根っこの部分に関わる非常に大事なことなのだということをみんなにわかってもらいたかったのでした。次は6月18日に2時間目があります。今から楽しみにして準備に取り掛かります。