11月6日にPTA教養委員会さんの主催で、年長クラスの茶道を指導していただいている
松村宗保先生による「茶道講習会」があり、私も参加させて頂きましたました。
場所はホールの畳を敷いた舞台ですので、当然のことながら「にじり口」はありませんが、
講習会では「にじり口」があると仮定してにじって入るところからスタートしました。
そもそも茶室自体が狭いところですが、私は以前から何故あんな狭い入口から出入りするのか
不思議に思っていましたところ、「にじり口」には二つの意味があるようです。
一つは、簡単に日常を持ち込むことを拒む入り口であり、無理をしてくぐりぬけることで
新しい世界が開ける入り口であるという意味です。もう一つは、「にじり口」には、武士も
商人も誰も身分の差なく、同じように頭を下げなければ入れない、茶室に入れば平等である
という意味も込められていたようです。実際、武士も大切な刀をとらなければにじり口は
くぐれませんね。
尚、“にじる”とは現代の日常生活ではほとんどしない動きですが、正座をしたまま手をグーに
結んで親指で畳を押しながら体を前に進めることです。
講習会では、抹茶のいただき方をはじめ掛け軸や生け花の観賞の仕方などいろいろ教えて
いただき大変勉強になりました。