私事恐縮ですが、私が秋の紅葉や春の新緑など自然の美しさを身に染みて感じるように
なったのは40代になってからだと思いますが、中山台幼稚園の子どもたちは今秋も
どんぐりや紅葉した落ち葉で秋の自然をいっぱい楽しみました。
また、登園の際にも道端で拾った紅葉した葉っぱを持って来る園児がたくさんいます。
ところで、同じ自然を見るにしても幼児期の子どもたちと大人の見方や感じ方が大きく
異なることはご存知でしょうか?例えば、大人の場合、紅葉は山全体や木全体を捉え美しい
と思いますが、子どもたちはそのことには無関心です。子どもたちの関心の的は、赤や黄色
に色づいた1枚1枚の葉っぱにあります。このことは、満開の桜でも同じで大人は満開の
桜の木を見て美しいと感じますが、子どもは地面に落ちた1枚1枚の桜の花びらに関心が
向きます。かろうじて年長になると風が吹いて桜の花びらが散る桜吹雪には目が向くようです。
また、子どもはだんご虫、てんとう虫、バッタ、蟻、蝶々、おまけに毛虫が大好きです。
恐らく手に触れることが出来る小さな自然が身の丈にあっているからでしょう。
我々大人は、大人の見方や感じ方を子どもに押し付けがちですが、子どもたちがどう見て
どう感じているか子どもの目線に立ち、その思いを尊重することは子育てに不可欠なこと
ですね。