文部科学省は理科・数学や情報などの分野で特に優れた能力を持つ小中学生を集め、さらに
その能力を伸ばす事業を 2017年度から始めます。この事業の狙いは、全国からトップレベル
の子どもたちを選抜し(全国で10数名くらい)、ノーベル賞受賞者の講義の聴講や海外派遣の
機会を与え、独創性のある人材を育成することのようです。
ところで、理数系に天才的な能力を発揮する子どもたちでも、国語や社会といった科目もすべて
できるかというと必ずしもそうではないと思います。そこで思うのですが、人は誰でも得手不得手
があります。子どもでも大人でもそうですが、不得手なところばかりに 焦点を当てられ指摘されると
自信を失い余計に上手くいきませんが、逆に得手なところを着目され評価されると自信が 湧き活き活き
とやる気が出るのは誰もが経験することではないでしょうか。
私の35年間の会社生活の経験からも、自分のことを認めてくれる上司のもとで働くのと、そうでは
ない上司のもとで 働くのでは、精神的にも仕事のアウトプットにも大きな差が出ます。
よく言われることですが、人を育てるということはやはりその人が持ついい面に着目し、
褒め励ますこと。 「出る杭は打つ」のではなく「出る杭は伸ばす」ことが大事かと思います。