前回の「園長だより」に引き続き今回も「生活発表会」のことになりますが、先生サイドから見た
「生活発表会」のことについて紹介したいと思います。
まず、2月の「生活発表会」で何をするか、その「お話」選びは11月頃から始まります。でも早い
先生になると夏休みに決める先生もいます。「お話」選びのポイントは、年少組はあまり難しい「お話」
は出来ませんので、一番は子どもたちの成長具合になりますが、そのクラスのカラーに合うかどうかも重要
なポイントです。 「お話」が決まりますと、先生方は冬休みの間に、あらすじを組み立てます。ここで問題
なのは、長い「お話」の場合は、どこの部分を取るか、短い「お話」の場合はどう膨らませるかが悩み
どころです。
3学期になり、選んだ「お話」の絵本や物語の読み聞かせを何度かして、子どもたちは自由に制約なく
その物語の「劇遊び」ます。その様子を見ながら台本作りをして、1月の終わりか2月の初め頃から、
台本の場面に添った練習がスタートします。但し、練習の際には子どもたちの自発性を尊重するため、
台本にない台詞や動きでもその方がより生き生きとした表現になるのであれば、最初の台本に拘らず
どんどん変えていきますので、台本は何度も書き直しをしていきます。
さらに、BGMのピアノの曲ですが、絵本にも物語にもBGMはありませんので、先生方はその「お話」に
あった曲を探さなければいけません。例えば今回、すぎのき組が「孫悟空」をしましたが、三蔵法師と
孫悟空が歩いていくシーンの曲は、You Tubeから中国風のそれらしい曲を見つけ、耳で聞き取った音を
音符にしたそうです。
「生活発表会」はクラス単位の発表ですので、先生方のプレッシャーも相当なものです。それだけに
本番で子どもたちが生き生きとした表現をしてくれ、1年間の成長を感じた時の喜びもひとしおで、
涙が出るのも無理からぬことと思います。