先日、聖和短期大学であった「言葉の発達」というテーマの講演会に行って来ました。少々長くなりますが、
その報告です。
文科省が定めた幼稚園の教育指導要領の中に、幼稚園修了までに育つことが期待される生きる力の領域が
5つあります。心身の健康に関する領域「健康」,人とのかかわりに関する領域「人間関係」,身近な環境
とのかかわりに関する領域「環境」,言葉の獲得に関する領域「言葉」、感性と表現に関する領域「表現」
の5つです。そして「言葉」の領域については、『経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現し,
相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て,言葉に対する感覚や言葉で表現する力を養う』と書かれ
ています。
「言葉は何のために使われますか?」と質問されたら、「コミュニケーションのため」と答えるのが普通
ですが、講演会で話された先生のお話しでは、もう一つ重要な役目が「言葉」にはあり、それは思索のため
と言われました。当たり前のことですが、人間は何かを考えたり、思い出したりする時に、頭の中で「言葉」
で考えます。
話が脱線しますが、私は人前で話をする時に必ず言いたいこと文章にします。そうしないと、頭で考えたこと
を口に出すだけでは、うまく整理が出来ておらず、話がよく人に伝わらない恐れがあるからです。
ついでに白状しますが、この「園長だより」に書くのに毎回四苦八苦しています。
「言葉の発達」というテーマから離れてしましましたが、問題は、これほど重要な「言葉」の発達をどう子ども
たちに促すかです。そのことに対し講師の先生は、次のことが大事と言われました。
そして、人や物事への関心を持たせるためには、可能な限り子どもが面白いと思うことをやらせることが
何より重要とのでした。先日の武田先生の講演でもありましたが、声を掛けながら子どもが好きなことを
一緒に遊ぶことが、「言葉の発達」には一番大事ではないかと思いました。