昼間はまだまだ夏の名残りはありますが、蝉の鳴き声から虫の音に変わり、季節は確実に移りつつあります。
私自身、若い頃より年を取るほどに新緑や紅葉など自然の美しさを感じるようになり、少々大げさに言えば
人生の楽しみが増えたような気がします。
子どもたちは、大人のように紅葉に染まった山々を見て美しいと感じるより、色付いた1枚1枚のもみじの
葉っぱの方が、身の丈に合って好きなようですが、幼児期の子どもたちとって、「自然が育む力」といわれ
るくらい自然との触れ合いは大事と言われます。
自然の中で、実際に小さな虫や草花と触れ合い、不思議なこと、面白いこと、美しさを発見して、五感を
通して感動したり驚いたりすることが、心を動かし感性を豊かにしていきます。例えて言えば、絵本の読み
聞かせは、子どもたちは絵を見て視覚によって想像力膨らませ、ファンタジーの世界に身を置き、その物語
をより理解しますが、単なる物語の朗読ではあまり興味を示さないでしょう。
自然環境に恵まれ、四季折々の自然との触れ合いを題材にした中山台幼稚園の「表現保育」は、子どもたち
と自然をつなぐものでもあります。感性の豊かさは、人の痛みがわかる心にもつながると思います。
自然を愛し、人を愛するそんな子どもたちに育ってほしいと思っています。
【園庭での栗とどんぐり拾い】 【イチョウの葉っぱ集め】