雲雀丘学園では10月1日を「親孝行の日」と定めています。「孝道」は雲雀丘学園の創立の精神で、
創立者の鳥井信治郎が提唱したものです。
ここで少し鳥井信治郎のことを紹介させていただきます。鳥井信治郎は1899年、弱冠20歳で
サントリーの前身である鳥井商店を創業しました。1950年に雲雀丘学園の創立に中心的な役割を
果たしたことから初代の理事長になり、現在の理事長の鳥井信吾は、鳥井信治郎の孫に当たります。
鳥井信治郎は信仰心に厚く、また陰徳を大事にした人でした。全国各地の成績優秀な苦学生に匿名で
学費を送り続け、そのうちの一人に日本の雪研究の第一人者となった中谷宇吉郎氏がいます。
鳥井信治郎は雲雀丘学園の創立に際し、自らの体験も通し、親孝行な子どもに悪い子はなく、親孝行な
子どもは何でも立派にできる。雲雀丘学園の子どもたちも是非そんな子どもに育ってほしいという思い
を込めて「孝道」を創立の精神にしました。
中山台幼稚園の子どもたちに、「親孝行」という概念を理解してもらうことは難しいので、家のお手伝い
やお父さん、お母さんの肩たたきをすることにして、お手伝い券や肩たたき券を9月29日に持って帰っ
てもらいます。ひょっとしてそのことを忘れているお子さんがいましたら、ご家庭でもご指導をしていた
だければ有難いです。創立者も喜ぶと思います。