園での生活を見てみよう!

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園長だより「子育て四訓」

「子育て四訓」というのはご存知でしょうか。

・乳児はしっかり肌を離すな

・幼児は肌を離せ、手を離すな

・少年は手を離せ、目を離すな

・青年は目を離せ、心を離すな

子どものことを愛しいと思わない親はないでしょうが、深い愛情を持ちながら過保護や過干渉に陥ら
ないようすることを説いたものです。この中で、乳幼児期の「乳児はしっかり肌を離すな」と「幼児
は肌を離せ、手を離すな」の意味合いについてもう少し考えてみたいと思います。

乳幼児期の子どもたちの成長にとって、一番必要なことは「親子の愛着形成」と言われています。
乳幼児は毎日が未知の体験です。その中で嬉しい思い、悲しい思い、不安や恐怖、好奇心と
いうような様々な感情を持ち心は揺れ動きますが、その時に愛着関係がある親がそばにいれば、
心は落ち着き安定します。そして親に見守られながら、様々な経験を積み重ね成長し、
自分に対する自信や他者との関係も築いていくことになります。しかしながら、不幸にして
親子の愛着関係がなければ、常に不安で心も落ち着かず、他者との円滑な関係も築けない状態
になり自己肯定感も育ちません。青少年になって、問題行動を起こす子どもたちは、乳幼児期に
親子の愛着形成がなかったケースが多いと言われています。

乳児から幼児になれば、抱っこすることも少なくなりますが、一気に離すのではなく、常に親がそばに
いて、「心配しなくてもいいよ」という安心感を与え、たまにはハグをしてあげることも必要です。
乳幼児期の子どもたちが健やかに成長するために必要不可欠なものが親子の愛着形成で、その愛着は
「肌を離すな」、スキンシップでより育まれるということでしょう。