園での生活を見てみよう!

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園長だより「見えない学力と創立者の思い」

前回の園長だよりで「見える学力」と「見えない学力」について触れましたが、 雲雀丘学園の
創立の精神である「孝道」も、広義に解釈すれば「見えない学力」の一つです。

雲雀丘学園の創立者の鳥井信治郎自身も親孝行な人であったそうです。鳥井信治郎の波乱万丈
な人生の中で様々な人との出会いがあったと思いますが、親孝行な人ほど人として信頼出来る
人が多かったと想像します。鳥井信治郎は、子どもたちに分かり易く伝えるため、「孝道」を
「親孝行な人は何でもできます。」と説きましたが、さらに言えば、「世の中で役に立つ人に
なってほしい」、「人として恥ずかしくない生き方をしてほしい」という願いを込めて、
「孝道」を創立の精神にしたと思います。

小学校からは、点数化出来る「見える学力」を育てることが、学校の役目の第一義になりますが、
鳥井信治郎が子どもたちに求めたことは、「見える学力」よりむしろ「見えない学力」を備え
た人になってほしいということだったと思います。現在の岡村学園長の口癖も、「もちろん学力
(見える学力)は大事だけど、社会に出てからは人間力(見えない学力)の方がもっと大事」です。
この二つの学力を伸ばすことが教育に携わる者に課せられた使命と思っています。