親子関係は適度な距離感を保つことが大事と言われていますが、「子育て四訓」というのは
ご存知でしょうか。
・乳児はしっかり肌を離すな
・幼児は肌を離せ、手を離すな
・少年は手を離せ、目を離すな
・青年は目を離せ、心を離すな
赤ちゃんから3歳くらいまでの子どもに欠かせないことは、身体的、心理的に密着した親子
の距離感です。この親と子の愛情の絆、「愛着」と呼ばれますが、もしこの時期の子どもが
恐怖心や不安に感じることがあった時に、親のスキンシップや優しいまなざし、声掛けなど
の「愛着」がなければ、脳の正常な発達に悪影響があると言われています。
2,3歳からは自我が芽生え始め、親の言うことを聞かず、駄々をこねたり、癇癪を起したり
する子どももいますが、ちょっとでも不安になると安全地帯である親の元に戻り抱きついてきます。
私が幼稚園の頃の思い出話ですが、外から遊んで帰って来て、家に母親がいないので、不安に
なり泣きながら近所を探し回った記憶が何回かあります。「子どもの心、親知らず」?で、
大抵は近所の人との立ち話に興じていました。
先の四訓は、親の過保護や過干渉も戒めたものかもしれませんが、親の深い愛情があって
こそ、子どもは安心して自立へと向かうことが出来るようになるのでしょう。