中山台幼稚園の特色保育は、身振り表現や劇遊びなどの表現保育です。この保育は、
自然や生命を感じる感性や、主体的にやりたいと思う気持ちを育てる大変いい保育と
云われていますが、一方で指導は大変難しい保育です。
幼稚園の先生になるための養成校(大学)では、この保育を教えていないため、特に
初めて経験する若手の先生は苦労しますし、ベテランの先生でもどうすればもっと
子どもたちの気持ちが引き出せるか悩みます。そこでこの保育のレベルを上げるため、
他のクラスの表現保育の様子を見る園内研修を定期的に行っています。
今週は年中組で園内研修をしました。1日に1クラスずつですが、例えばなでしこ組で
園内研修をする場合は、すみれ組とゆり組の担任も必ず参加しますので、担任が不在に
なる間はフリーの先生がそのクラスを見ます。この研修のフィードバックは、子ども
たちの降園後に行い、率直な意見交換をしますので今まで気付かなかったことが分かり
大変勉強になります。
今回の題材はカエルの身振り表現でした。カエルがどうジャンプするか、どう泳ぐか、
人がカエルを捕まえようとした時にどう逃げるか。子どもたちが実際にカエルを観察を
して感じたそれぞれの思いを、自由に伸び伸びと個性豊かにどう表現させるか、その
ためには保育者がどんな声掛けをしたらいいのか、正解はない大変奥行きが深い保育です。