グローバル化や価値観の多様化により、教育現場でも重要視されているダイバーシティ教育(多様性)。
様々な個性を持つ人々が活躍できる社会を作るため、私たちにできることは一体、何なのでしょうか。
まず初めにダイバーシティ教育とは、人種、性別、文化、国籍、宗教などの違いを受け入れ
お互いに認め合うために配慮や考え方、行動を促す教育のことです。
・子どもの多様性に配慮した教育を行うこと
・子どもたちに多様性に関する気づきを与えること
・集団の中でお互いを尊重し合う態度や行動を育むこと
と記されています。
本園もその教育について職員と話し合いを重ね、大人が子どもたちにどのような姿勢をみせていくべきなのか。
どのような形で子どもたちと共有するか。
その時、今年から本園で常駐することになったネイティブのライアン先生自身が国籍・文化などの違いで
感じてきたこと悩んできたことを話してくれました。
ライアン先生が「わたしがせっかくここにいるのだから、子どもたちに色々な話をしてあげたい!」と
「そしてみんなで一緒にこの勉強をしましょう!」と立ち上がってくれました。
これからライアン先生が少しの時間を使って、各クラスまわって子どもたちと一緒に話をしてくれます。
今週は年長のすぎのき組、年少のばんび組でした。
「せかいのひとびと」の絵本を用いて、ライアン先生がゆっくりと話はじめてくれました。
ライアン先生が子どもたちに「先生の髪の色は何色?」「先生の肌の色はどんなかな?」「先生の眼の色は何色かな?」
と絵本を読みながら、子どもたちに分かりやすく尋ねてくれます。
子どもたちも素直に「髪は黄土色だね」「肌は少し白いかな。」「眼はね・・・水色やわ。」
と口々に話し、R先生も「そうだね。そんな色だね」と深くうなずきながら丁寧に子どもたちに返答していました。
そして、世界には色々な人種の人がいること、いろいろな鼻の形があること、髪や眼の色もそれ違うこと・・・
それぞれの国によっても建物も違うし着る服も違うことも教えてくれました。
最後にもしみんな同じ服、同じ髪型、同じ色建物、同じ色で同じ形の車・・・みんな同じだったらどうだろう?と問いかけると
子どもたちも「みんな同じだとつまらんない」「ちがう色があったほうがいい!」と
それぞれ思っていることを話していました。
まだはじまったばかりですが、この時間を大切に子どもたちと一緒に学び続けたいと思います。
そして、我々大人の価値観や言動は、子どもたちに大きな影響を与えます。