秋が深まり鮮やかな紅葉が見られる時期になりました。園庭に落ちるイチョウの葉やどんぐりは子どもたちにとっては「宝物」。
小さな手にギュッと握りしめている子やポケットに詰め込んで、たくさんの秋の自然探し夢中です。
さて、この時期になると近隣の宝物東高校3年生で保育士を目指すコースを選んでいる学生が
体験実習に来てくれます。保育士を目指す人が少なくなっている中で、こうして目指す生徒がいることは
大変嬉しい限りです。私も学生が保育士になろうと思ったきっかけが知りたく質問を投げかけてみました。
すると、「子どもがめっちゃ好きだから!」と初めて笑顔で話してくれた学生。
「幼稚園の時の先生が、凄く優しくて自分もそんな風になりたいと思った」と照れくさそうに話す学生。
みんな夢をもっていて素晴らしいと感じながら、自分の学生時代を振り返ってしまいました・・・
高校生の授業をする経験はないので、私もとても緊張しました。
授業の中で私からは、保育の技量や知識を教えることはせずひとつのお願いだけをしてきました。
子どもと携わる職業を目指している学生が目の前にいることが大変嬉しいこと。
幼児期の子どもたちと関わるにあたり、目の前に見える景色を当たり前と思わず五感をつかって
多くの事を感じてほしい。体験実習ではきっと子どもたちは自分の見たもの、体験したことを目をキラキラ輝かせて
話してくるドキドキ、ワクワクをしっかりと心から受け止めてあげてほしいことを伝えて帰ってきました。
そして今日の体験実習では、学生が手作りの紙芝居を作って子どもたちに読み聞かせをしてくれました。
授業を受けていた表情とは違い(笑)子どもの前に立った時の姿は緊張の中にも凛とした表情が印象的で、
学生たちも子どもたちの目線に合わせて接し、とても楽しそうでした。
何度何度も「可愛い」と連呼し、体験実習が終わる頃にはギューとする姿も♪
子どもたちもたくさん遊んでもらって大喜びでした。学生たちもこれからそれぞれの道を歩みはじめる
第一歩としてこの幼稚園体験実習が生かされる日がくると嬉しいですね。