新年、明けましておめでとうございます。1月10日に年長さんの「初釜」がありました。
私もくすのき組の「初釜」に飛び入り参加させていただき、子どもたちが丁寧に点ててくれた
お抹茶を味わいました。
茶道の時間は年長だけですが、年間15回程度ありますので、亭主と正客の一通りの作法を学びます。
また松村宗保先生からお茶席に使う四季折々の生け花やお茶菓子のお話しもあります。保護者の方から
中山台幼稚園の子どもたちはお抹茶や和菓子が好きな子が多いという話を伺いました。
作法については卒園後は忘れてしまうかもしれませんが、お抹茶や和菓子が好きなことは変わらないでしょう。
それだけでも、幼稚園で茶道をする価値があると思っています。このことに関して言えば、花萬さんの
給食は和食が中心で、よく魚料理が出てきます。私は子どもの頃は魚料理が苦手で、家でもよく残して
いた記憶がありますが、中山台幼稚園の子どもたちはよく食べてくれています。
日本が世界に誇れる文化がたくさんあります。茶道も和食もそのうちの一つですが、色を表現する
言葉が日本には200語以上あるということはご存じでしょうか。こんな国は世界広しといえども
日本だけです。作る際に器用さや繊細が求められる漆塗りのお椀などの器を漆器といいますが、
英語ではjapan(jは小文字 陶磁器はchina)と言います。まさにJapan文化を象徴するものです。
何故こんな話をするかと言うと、これから世の中は益々グローバル化し、またインバンドの増加で、
日本にいても外国人との接点が増えていく一方です。 そんな時代の到来で、英語でのコミュニケーション
が出来て当たり前という時代がすぐそこまでやって来ています。しかしながら、英語が出来ても、
自国についての知識が乏しければ、知的につまらない人間と外国人に相手にされなくなるという話は
よく聞くことです。肝心なのは話し方より話す内容です。
年長児は4月から小学生です。就学後は英語とともに世界に誇れる日本文化についても勉強して
ほしいと思っています。