園での生活を見てみよう!

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園での生活を見てみよう!

園長だより「新型コロナウイルスから見える日本人」

この約3ケ月、園児がいない寂しさと新型コロナウイルスへの不安で鬱々とした日々を過ごしてきました。
まだまだ予断は許されませんが、ようやく薄日が差してきたように感じます。兵庫県に出されている
「緊急事態宣言」が解除され、6月1日に開園出来ることを待ち望む毎日です。

そんな中、中山台幼稚園の保護者の方にもご協力をいただきました簡易防護服が、宝塚と川西の医師会から、
連休明けに各病院や医院に届けられ、届いたところのお医者さんや看護婦さんから、雲雀丘学園宛に
たくさんのお礼状を頂戴しました。改めて医療現場の大変さを知り、簡易防護服が医療従事者の方の
一助になっていることを嬉しく思います。

さて、新型コロナウイルスの感染状況ですが、諸外国(特に欧米)に比べ、日本は感染者も死亡者も
明らかに少ない状況です。このことについて専門家は、医療体制やクラスター対策の差、国民性の
違いなどを指摘されますが、私はその中でも国民性の違いが一番影響しているのではないかと思います。
当初、欧米からは自主的な外出の自粛は手ぬるい、日本でもロックダウンのような対策が必要との批判が
ありました。しかしながら欧米のような政府からの強制がなくても、繁華街の人出は2割程度に抑えられ、
その結果として感染が明らかに収束の方向に向かっています。

話は変わりますが、子どもを対象にした調査で日本の子どもたちは、諸外国の子どもたちに比べ、
自己肯定感が低いとよく言われます。自己肯定感とは、自らの在り方を積極的に評価できる感情や、
自らの価値や存在意義を肯定できる感情で、低いより高い方がいいですが、自己肯定感が強い人ほど
人の意見は聞かないなどのマイナス面もあるように思います。日本人には自己肯定感の低さをカバー
して余りある規律を重んじる心や、旺盛な自信がないが故の他者に対する優しさがあるように思います。
これらは世界に胸を張れる日本人の美質です。そしてまた、短所は長所でもあるということです。

新型コロナウイルスの感染のさらなる終息を願うばかりです。頑張りましょう!