今年はいつもの年より一輪車で遊ぶ園児は少なく、鉄棒の方に人気があるようですが、
例年3学期になると年長の園児の中には、一輪車を上手に乗りこなす子どもがたくさん
出てきます。そして毎年共通していることは、乗りこなしているのは、全員が女の子で、
中山台幼稚園に来て7年になりますが、これまで男の子が一輪車を乗りこなしている
ところをお目に掛かったことは一度もありません。
この理由は、女の子の方が運動面での発達も男の子より早く、身体のバランスを取るのが
上手なことにあるのかもしれませんが、そのことより執着心の差のように思います。
一輪車は大人でも乗ることが難しい(当然私は乗れませんが)乗り物ですが、乗りこなす
までにはかなりの練習(=忍耐)が必要です。毎年何人かの男の子がチャレンジしますが、
大抵難しいので2、3日の練習で止めてしまいます。この点、女の子は根気よく練習を
続けます。この差が毎年歴然と現れます。
話は変わり鉄棒の話ですが、ある年長の女の子が毎日逆上がりの練習をしていました。
ご指名もあり、私もその練習のお手伝いをさせていただいていましたが、体格のいい
(身軽な感じではない)子で、ある程度のところまでは足が上がるのですが、なかなか
身体まで持ち上がるところまではいきません。私も幼稚園の間には難しいかなと思っていました。
それでも諦めずに毎日外遊びの時に練習をしていました。しばらく経ってから、
担任の先生が職員室に入って来て、「・・・ちゃんが逆上がりが出来るようになりました。
見に来てください。」と言われ、すぐに見に行くと、なんと完璧に、しかも高さの高い
鉄棒でも逆上がりをしていました。
当たり前の話かもしれませんが、改めまして「継続は力なり」ですね。