この「園長だより」もしばらく夏休みをいただいておりましたが、この間にあったオリンピックでの
日本人選手の活躍や最後まで諦めない粘り強いプレーぶりに甚く感動する毎日でした。
そういうこともあり、日本を3大会ぶりにメダル獲得に導いたシンクロナイズドスイミングの
日本代表コーチ井村雅代さんがNHKの番組で話されたことが、印象に残りましたので紹介させていただきます。
井村コーチが選手を叱るときに心掛けていることが三つあるそうです。まず、相手の「悪いところを
その場で(現行犯で)ハッキリ指摘し」、次に「直す方法を指導する」。そして最後に「それでいいかどうか、
直ったかどうか、OKかNGかをきちんと伝える」ことだそうです。叱るだけで直す方法を言わなかったら、
選手は自信を無くすだけで絶対にそんな指導はしないと言われていました。また、悪いところが直っただけ
では褒めないそうです。大きな試合で出来た時に初めて褒めるともおっしゃっていました。
オリンピックと同じ時期に高校野球もありましたが、甲子園に出てくるような強豪校の監督も井村コーチと
同じような指導をされていると思います。しかもこのことはスポーツの世界だけの話ではなく、
音楽や芸術、さらに言えば学習や子どもの躾でも同じことが言えるとのではないでしょうか。
尚、井村コーチの最大の悩みは、「テレビ は私が怒っているところしか映さない」ことだそうです(笑)。