今年の夏休みはオリンピックがあったためにあまり本は読めませんでしたが、雲雀丘学園の中高等学校の
岡村校長から薦められ、「賢い子に育てる究極のコツ」という東北大学の脳医学者が書かれた本を読みました。
この本の著者は学生時代から、同じ時間だけ勉強した時、ぐんぐん成績を伸ばす子と、さほど成果が上がら
ない子の違いがどこにあるのかという問題意識を持っていたそうです。そこで様々な調査をしてその結果
わかったことは、成績が伸びた子に共通していたことは、「幼い頃から図鑑が大好きでよく見ていた」
ということでした。ただその際に親の役割が重要で、単に図鑑を買って子どもに与えていたのではなく、
伸びる子の親は「図鑑などを使って、子どもの好奇心を伸ばす」という役割を果していたのです。
子どもが何かに対し「好奇心」を持てば、親から言われなくても自ら進んで楽しんで調べようとするで
しょうし、その際に図鑑を使えばさらにその好奇心を膨らませると同時に、脳の働きを活性化するそうです。
少し専門的な話になりますが、本を読むときには脳の中の「言語野」と呼ばれる部分が活性化しますが、
それに加え図鑑は必ず画像を伴うので、図形認識や空間認識を担う領域など、「言語野」や以外の複数の
脳の領域も同時に活性化するそうです。さらにここにリアルな体験が加わると子どもの脳はさらにたくさん
の刺激を受けます。
中山台幼稚園では小虫や草木などの自然と触れ合い、そのリアルな体験に基づいた「表現保育」をしており、
また図鑑やネットから得た画像も保育に使っていますが、この本に書いてあったことをより意識した取組み
をしたいと思います。
尚、私事で恐縮ですが、私には2歳半の孫がおり、女の子ですが何故か電車に興味があります。そこで夏休み
に京都に出来た鉄道博物館に連れて行きました。また同時に鉄道の図鑑もプレゼントしました。