園での生活を見てみよう!

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園長だより 「人生は三幕のドラマ」

この夏休みに神戸の御影にある幼児教育で有名な頌栄短期大学の服部祥子学長の講演会に行ってきました。
尚、服部学長は元は高名な精神科の医師で昨年の4月に学長に就任された方です。

その講演の中で、「人生は三幕のドラマ」という話がありました。その話を要約しますと、
誕生から10歳までが第一幕(母港)で、親の愛情や庇護のもとこれからの航海に備え母港で
船の基礎を作る時期。10歳から20歳までが第二幕(船出)で、母子分離や思春期が始まり
いよいよ親元からの船でする時期。20歳以降が第三幕(本航海)で、社会人として成人し、
自立して人生という大海原を自力で航海する時期とのことです。

第三幕の本航海が上手く乗り切れるかどうかの鍵は、第一幕、第二幕にありますが、
服部学長はその点について次のようなたとえで説明をされました。
「絆」(きずな)という言葉があります。この「絆」という言葉は元々(ほだし)と読み、
家畜が逃げないように縛る縄のことを言ったようです。第一幕は親と子の「絆」(きずな)
が最も大事ですが、第二幕になってその「絆」が(ほだし)になってはいけないというお話でした。

以前の「園長だより」にも書きましたが、幼稚園への入園は人生で始めて経験する親からの
自立に向けたまさに大きな第一歩です。教育とは(躾や道徳教育も含め)、家庭においても
幼児園や学校においても、第三幕の本航海を乗り切るための自立への基礎づくりだと思います。