最大震度7の揺れによって、6434人の尊い命と日常が失われた阪神・淡路大震災から30年になりました。
震災でお亡くなりになられた方を追悼するとともに、他の被災地に「よりそい」共に歩もうというメッセージも
込められた今年の灯篭の文字「よりそう」の言葉の重みをかみしめた朝でした。
当時は私は20歳で前日が成人式で着物を着せてもらい家族で楽しく過ごして眠りにつきました。
普通にいつもと変わらない朝が来ると思っていましたが午前5時46分・・・
今までに経験したことがない激しい揺れと音は今でも忘れることはできません。
「お願いだから早く止まって!!」とただただ祈ることしかできませんでした。
揺れがおさまると布団から恐る恐る顔を出し、2人部屋だった妹が横にいて目が合った瞬間
何とも言えない安心感を抱いたことも鮮明に覚えています。
そうこうしていると、一階で寝ていた母から「大丈夫?!下りといで!!」と声が聞こえ
下に下りようとすると、階段がない・・・壁が崩れている上を滑るようにして下りました。
家族の無事が確認できた時の喜びはとても大きく、何にも代えがたいものだと身に染みて感じました。
あれから30年という年月が経ち、元気でいてくれていますが母は老いて、私はその間に就職・結婚・出産・・・
を経験し、時の流れを感じます。娘はもちろんこの地震も事は知りません。ですが、学校でこの大震災について沢山のお話を
聞かせていただいたり、亡くなられた方へ祈りを捧げたりする中で、経験していない次世代へ繋いでいこうとする
活動がとても貴重であると感じました。
この30年を節目に私も原点に立ち返り、人と人が手を取り合い助け合い
見るもの全てに感謝を忘れず過ごしていきたいと思います。